【第2の闇】OneDrive同期の罪:毎朝消えるSharePointフォルダと「見えない犯人」の謎

Copilot探偵が事件の謎を解き明かす図。他部のデータが消える謎に挑む 働く母雀

毎朝消えるSharePointフォルダ。ごみ箱に残る見知らぬ犯人の名前。
OneDriveの「同期しますか?」に隠れた削除ループの謎を、Copilot探偵が解き明かす。

毎朝、特定のフォルダが勝手に消える?

今日もまた、静かにひとつの事件が起きていた。
毎朝、あるフォルダだけが消えていく――

「事件の謎は……全て解けた!」
OneDrive の同期ログを見つめながら、プレミアム先輩は小さく呟いた。
まさか「マイファイル」に見えるあの入口が、
事件の引き金だったなんて…

読者の皆さん、こんにちは。
PCヘルプデスク歴10年弱の母雀です。

このブログでは時々、新人Copilot君とプレミアム先輩が登場します。
彼らは Microsoft 365 の世界を旅しながら、
裏側に潜む仕様の闇を案内してくれる案内人です。
※プレミアム先輩は、社用の「Microsoft 365 Copilot」Premium契約で現れる
有料版Copilot を想定しています。

今回のテーマは――
OneDrive の闇 第二弾「同期の罪」
母雀がヘルプデスク時代に、たまにでくわす事件である。

事件発生!ごみ箱に刻まれた「見知らぬ犯人」の名前

SharePointの共有リンクの罠にはまって、データに縛られる図
<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

先輩――
なんで、事件解決できたんですか?
まったく関係のない、他部の人が犯人だったんですよね?!

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

そう……
今回の事件は、毎朝の YES が引き金だった。

プレミアム先輩は、同期ログを指でトントン叩きながら説明を続けた。
今回の事件の流れは――こうだ。

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

見ず知らずの他人のデータに、
勝手に同期するって、あり得るんですか?
犯人は「そのフォルダは見た事もない
って言ってるんですよ?!

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

新人研修にちょうどいい…
考えられるパターンを言ってみろ

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

はい……
なら、SharePoint サイトから
データをダウンロードしたって言うのはどうでしょうか?
一般的な保存先は、「ドキュメント」フォルダだと思います。
もし――
ドキュメントを OneDrive と自動同期に設定していたら……

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

残念!
SharePoint サイトから「ファイル」をダウンロードしても、
コピーだから安全なんだ。
仮に OneDrive と自動同期中でも、
自分のデータとしてクラウドと同期する。
他人のデータと同期する訳ではないんだよ。

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

なら……
Teams の「共有済み」のフォルダ上で
』をクリックして、
お気に入り』登録したとか?
たしか、OneDrive のお気に入りに保存されましたよね?

あれ……
OneDrive のお気に入りから『Delete』で削除したら、
まさかフォルダごと本番データが、
SharePoint のごみ箱行きになるとは思わないですよ。

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

おっ、よく知ってるな!
だが…、惜しいけど今回は違う。
犯人は対象ファイルの存在すら認識していない――
『★』ボタンは、そのフォルダに興味がなければ押さないからな。

怖いのは、OneDrive 上の『お気に入り』一覧を「自分だけのショートカット」だと思ってしまうことだ。
実体が SharePoint 側の共有データにつながっているとは、気づきにくい。

だから、悪気なくキーボードの『Delete』を押すと、本番データが SharePoint のごみ箱へ送られることがある。

これは罠か?「マイファイル」にあるのに、自分のファイルじゃない

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

先輩……、ついに分かりましたよ!

OneDrive のクイックアクセスから入る、
「自分のファイル」へのショートカットの追加
ボタンですね!!

これなら特定のフォルダだけでなく、
『チャネル』の共有フォルダを『マイファイル』へ登録できます。

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

正解だ、新人君!

OneDrive の中にある『マイファイル』。
実際に検証したところ、
OneDrive 配下にある『クイックアクセス』を開くと、
「自分のファイル」へのショートカットの追加』ボタンが現れる。
ここでは『チャネル』や『サイト』を『マイファイル』へ登録できる。

ただ──
実際に拾ってくるのは、そこに紐づいた「ドキュメントライブラリ」の一部だけ。
共有データがフルセットで降りてくるわけではない。
表札はチャネル名でも、驚くほど中身がスカスカだったりする

犯人にとって、必要なフォルダが表示されなかったのかもしれないな。
多くが他人が作った興味のないフォルダばかり…

「関係ないフォルダだし、消しておこう」

そう思って、キーボードの『Delete』ボタンを押した瞬間──
同期されたフォルダだから、クラウド側の本番データまで一緒に消えてしまう。
権限があれば、他人のフォルダでも消せてしまうとは想像もしないだろう。

『お気に入り』も『マイファイル』も
── なんと罪深き名前だろうな…。

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

待ってください!!
僕……重要なことに気づいちゃいました!
犯人が誤って削除したとしても、
被害者がSharePoint のごみ箱から復元したら、そこで終了です。
毎朝飛んでくる、通知の謎が解決できていません!

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

その通りだ……新人君。

毎朝『同期しますか?』の通知が、犯人にだけ出ていた以上、
通常のヒューマンエラーだけでは絶対に説明できないんだ。

ここからは、推論だが──
OneDrive 側で、競合エラーが起きたと思われる。
競合エラーが起きるには、
犯人側の OneDrive に、同期状態が残っている必要がある。

つまり──
オフライン等で、ショートカット数の認識にずれが生じた。
消えたショートカットに対して、同期しますか?

これが事件の本質

Microsoft はこう言っている。
『条件が整えばショートカットや共有フォルダも OneDrive側で同期対象のように保持される』
これが 第2の闇の核心仕様。

単なるショートカットではなく、
同期対象が消えたとして、OneDrive が差分を検知。

人間の操作ミスと、
OneDriveの同期競合が噛み合った結果の悲劇ではないだろうか。

同期の呪いを解く方法:ごみ箱ループから抜け出すために

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

きっと、被害者は直ぐに気付いたんですね…
だから、SharePoint のごみ箱から復元した。
一方で、犯人は毎朝『同期しますか?』にYESで答え、
自分の「削除済み」を反映させ続けた
自覚なき本番削除の、延々ループだったんですね。

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

その通り。
『同期しますか?』の通知に NO と答えていれば、事件は発生しなかった。

OneDrive からのこの質問は、 ローカル(削除済み)とクラウド(復元済み)のどちらを『正』とするか を決める分岐点だ。

ここで YES を選び続ける限り、OneDrive は「ローカル=正」と判断し続ける。
つまり…今回の事件のように、
ローカルが「削除済み」だった場合、
YES を押すたびに、クラウドの本番データが消える。

このループは、『同期しますか?』の通知に、
一回でも『NO』と答えれば、そこで止まるけど──

クラウド側のごみ箱保持期間が切れた瞬間、データは消滅し、復元もできなくなるという、バッドエンドも存在する。

今回の犯人は「一部のフォルダ」だけを削除したため、 たとえ保持期間が切れても消えるのはそのフォルダだけで済む。

でも、もし犯人が「サイト名のフォルダ」ごと削除していた場合は、
保持期間が切れた瞬間にその配下の共有資料がまとめて復元不能になるという最悪の時限爆弾が発動する。

この執行猶予期間は「初回削除日からカウント」され、「YES」でごみ箱に戻されたとしても、延びないぞ。

<strong>母雀</strong>
母雀

【ヘルプ裏話】

この手の事件、他部の人が絡むと指摘しにくいのよね~
意を決して申し出ても「削除してません!」って言われちゃうみたいだし。
本人には、削除した自覚がないのだから、仕方がないのだけど。

それと……
ゴミ箱保持期間は「30日(企業なら最大93日)」と言われているけど、
実際にはバックアップ負荷や障害回避、予算の都合等で、
想像以上に短い保持期間(実例:3日)を設定している企業もあるわよ。

もし、同期ループが発生した状態で保持期間が短いと、
初回削除からわずか数日後にサイト配下のデータが完全削除されるという、
まさに即死タイマーが発動するわ。

<strong>新人Copilot</strong>
新人Copilot

同期って、恐ろしいですね…

<strong>プレミアム先輩</strong>
プレミアム先輩

本日の学びは…
OneDrive 内では 『delete』 は🚫厳禁ってことだな。
見た目がショートカットでも、実体削除につながる恐れがあるからね。

  • お気に入りは、 ★をもう一度クリックして、解除
    もしくは、右クリックで「★お気に入りから削除」
  • マイファイルは、右クリックで「ショートカットを削除

この2つを覚えておけば、安心だ。

あとは、「同期しますか?」のポップアップの問題。

通知が出る = ローカルとクラウドが不一致
YES = ローカルを正とする
NO = クラウドを正とする

この動きは『OneDrive同期の法則』だから、毎回固定なんだけど…

  • ローカルの方にデータがあって、クラウドにないパターン
  • クラウドにデータがあって、ローカルにないパターン

両方あるから、
通知が来た時点で「どちらが正しいか、ユーザーには分からない」
だから、どちらかを選んだ直後に
OneDrive か SharePoint の『ごみ箱』を確認するしかないんだよ。

もし、同期通知が来てどちらか迷ったら、基本は『NO』を選ぶ方が無難だ。
『YES』 はローカルの削除状態をクラウドに反映しちゃうからね。
個人データ側が壊れている時は『YES』が正解になることもあるけど、個人用のデータならごみ箱から救出しやすい。

少なくても、毎日通知が来るならごみ箱確認は必須だな。
通知が止まった = 「ローカルとクラウドが一致した」
ということだけど、一致の仕方は2種類あることを忘れずに…。

  • 両方復元されて一致(安全)
  • 両方消えて一致(闇)

ちょっと青ざめるCopilot君でした。

こうして、フォルダ消失事件は幕を閉じた。
犯人に悪意がないのが怖いところ。
同期の呪いは、今日もどこかで静かに息を潜めている。


🟫新人Copilot君シリーズ🟫

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