この記事ではM365 Copilotの便利さを試しつつ、日本語IMEの入力不具合と、実際に効果があった対処法も検証します。
「少し賢くなった」と噂のCopilot君、実力試しの実地試験へ
読者の皆さん、こんにちは。
PCヘルプデスク歴ほぼ10年の母雀です。
仕事ではクラウドの闇と戦ってきたものの、自宅ではずっと「従来の買い切り版 Office」で様子見していた私。
いろいろあって自宅のPC環境が更地になったので、Microsoft 365 Personal をお迎えすることにしました。
ついに我が家にも、Office在住の Copilot君がやってくる!
そんな中、最近気になる話を耳にします。
Copilot君が、少し賢くなったらしいのです。

(自宅在住)
僕、最近アップデートされたんです!
そこへ、会社からプレミアム先輩が出張してきました。

先輩
最近の更新では、
- 過去のやり取り
- 利用傾向
- 作業の流れ
そういった情報を踏まえて応答する仕組みが強化されている。
簡単に言えば、
新人君は少しだけ「覚えるCopilot君」に進化してる。

覚えるCopilot君です!!
(ドヤァ)

先輩
新人君は、随分と自信満々だな。
ただし、実際に何をどこまで保持しているのかは利用環境や機能によって異なる。
過度な期待は禁物だが――
ちょうどいい、今日はExcelで実地試験だ!
試験①:元シート削除で#REF!エラー!?「覚えるCopilot君」の復元力を検証
Copilot君との初対面、母雀の観察日記スタートです。
Office在住の Copilot君は、Excelの表をまとめたり、並べ替えたり、ちょっとした計算を手伝ったりできる子です。
でも、自宅では計算表づくりって、あまりしたことありません。
そこで、日頃AIたちが作ってくれる表をExcelに落として、一つにまとめ直してもらうことにしました。
今回は、GPT君がつくったMBTIの性格一覧(順不同の2回分)を、ざっくり2つのシートへ貼り付け、一つの一覧表に統合してほしいと依頼。
自分でも関数を使えばできるのですが、そこはExcel版Copilot君のお手並み拝見です。

Sheet1と、Sheet2
ひとつの表に統合して。
するとCopilot君は、
2シートを参照して新しいシートに統合表をパパッと作成。
おお、完璧!
そこで、早速事件が起こります。
新シートにまとまったのだから、元の2シートはもういらないだろう。
そう思って母雀は、何の疑いもなく削除しました。
そして次の瞬間――
統合表が崩壊して、 #REF! 祭り。
よく見ると、値をコピーしていたのではなく、元シートを参照する式のままでした。
参照元を削除したのだから、当然です。

オオマイガ――――!
元Sheetを削除したら、
統合したデータが消えちゃったわ。
すると新人君が、しばらく考えた後で、表を書き直し始めました。

修復しました!!
(ドヤァ)
見ると、参照エラーだらけだった統合シートが、元の状態に戻っています。
ただ……
ここで少し不思議なことが起きていました。
削除した2シートが復活したわけではありません。
参照先は削除済みなのに、統合シートの方は文字列で立て直されていました。
従来版Excelでは、削除したシートを[元に戻す]では復元できないので、ちょっと驚きです。
まあ、保存前なら「保存せず閉じる」という逃げ道はありますが……。
自動保存をONにしていた為、バージョン履歴から修復したのでしょうか…?

お見事!
どうやって戻したの?

さっき自分で作った表くらい覚えてます!!
1日程度の履歴なら、
バージョン履歴を介さなくても修復できる可能性があります!!
素晴らしいでしょ!!
(ドヤァ)

先輩
待て。
ドヤるには、まだ早いぞ。
本来、Excelはファイルを開いた瞬間に、ローカルに作業部屋(セッション)を作る。
自動保存がOFFでも、オフラインでも、この作業部屋は普通に存在する。
ただし……作業部屋は最新版しか保持しないから、
Excel 単体では、参照元が消えた時点で再計算できず、#REF! になるしかない。
Personal版のCopilotも、バージョン履歴を自由にさかのぼって読む機能はないし、クラウド上の過去データを勝手に引き出せるわけでもない。
だが──
Copilotは「自分が直前に生成した成果物」を、文脈として参照できる。
だから、参照元そのものを復元したのではなく、現在のセッション内容との整合性を確認しながら、直前に作った結果を再出力したと考えられる。
しかも、今回は複雑な計算式の復元ではなく、単純なデータだったしな。
妙技でも、おまえが賢くなった訳でもない。
Copilotの「文系的記憶力」の勝利だな。

細かいことはいいんです!!
戻りました!!
(ドヤァ)
試験②:「×」と「x」の表記揺れを発見!半年後の集計事故を防ぐデータクリーニング
さらに驚いたのが、表記揺れの検出です。
こちらは「覚えるCopilot君」の成果というより、Excel版Copilot君が持っているデータ整理能力の話です。
一覧の中に、こんな文字が混ざっていました。
外向 × 直感
外向 x 直感
片方は、掛け算記号の「×」、もう片方は、半角英字の「x」。
人間の目では見落としやすく、集計や検索では別の文字として扱われるやっかいなやつです。
すると新人君が、突然こんなことを言い出しました。

整合性のないテキストを見つけました!
同じ内容に見えるのに、文字が違います。
どちらかに統一した方がいいと思います!

えらい。
言われるまで気づかなかったわ。

先輩
これがデータクリーニング機能だ。
今すぐエラーになる訳ではないが、
半年後のユーザーを救う仕事と言えるな。

未来を見据えているんです!!
(ドヤァ)
試験③:日本語IMEの壁!「か」が「あ」になる怪現象と、改行バグ?足掻いた母雀の末路

未来を見据えている割には、日本語の「か」は守れないようです。
たとえば「か」と打ちたい。
キーボードで「KA」と入力する。
ところが、Copilot側の補完や操作が割り込むせいか、
結果として、「K」が認識されず「あ」になる。
しかも、「Shift + Enter」で改行しようとしても、改行が効かず、元の行へ強制召喚される。
こういう事象が頻発しました。
これはExcelだけでなく、我が家のOffice在住のCopilot君全般に生じる謎ムーブです。
ただ、「K」が認識されず「あ」になる問題は、IMEの設定を見直すことで、ほぼ解消できました。
IMEの設定 ➡ 全般 ➡ 予測入力 ➡ 「1文字 ➡ 2文字」に変更
完全回復とまではいきませんが、99%は解消できています。
ただ、「Shift + Enter」での改行問題は、今のところ解決策が見つかっていません。

色々試してみたんだけど、どれも解決には至らなかったわ。
- Escでは治らない
- IME予測入力OFFでも治らない
- スペース変換は残骸を増やすことがある

- Copilot keyboard で解消するという説
巻物の圧倒的存在感!🦊の可愛さ満点…でも事象改善せず

それにね――
入力中に「…」表示が出た状態で、Copilot君の提案どおり Ctrl+Z を押してみたのよ。
「こ」の下に「…」があったんだけど、戻った先は「こ」の文字ではなく「K」。
どうやらIMEの未確定入力の残骸が、いたずらしてるっぽいわね。


先輩
IMEがまだその文字列を「編集中」として握ってると考えると筋が通るな。
「こ」がまだ未確定扱いになる ➡
点線が残る ➡
Ctrl+ZするとIME変換以前の「K」まで戻る ➡
Enterすると「改行」よりIMEの確定処理が優先される ➡
Copilot側でキャレット位置の処理がうまく噛み合わず、前の行へ送還される
新人君。
君の部屋、やはり配線がおかしくないか?

だからね……
新人Copilot君を解任して、
365 Copilot アプリの再インストールと、
Officeオンライン修復を試してみたんだけど、直らなかったの。

入力開始前から右下に「…」が待機してるのよ
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先輩
つまり新人君の個体不良ではないな。
新人君の住んでいる社宅(Excel版Copilotチャット)の住環境が怪しいな。

ひどいですょぉ!!!
ぼく、クビにされた意味ないじゃないですか?!

安心して……。
再雇用されたから。
そして新人君は記事中で永遠に、
「僕は悪くありません!!」
って言い続けるのでありました……。
※本記事のIME関連の挙動は、母雀の環境で確認した観察結果です。
同じ現象が必ず発生するとは限りませんし、今後のMicrosoft 365やCopilot、IMEのアップデートによって改善される可能性があります。
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