【実録・PCハッキング体験談④】ブログも乗っ取られた! 高額請求の罠

ポルトガル語のGoogle通知とWordPress乗っ取りに気づいた母雀のイラスト PCトラブル

🐤初めての方へ
本シリーズは全7話の実録連載です。事件の発端(第1話)はこちらからどうぞ!

休眠アカウントは眠っていなかった――ポルトガル語で届いたGoogle Adsの悪夢

ブログのことは、ずっと心の片隅に引っかかっていた。
ブログ専用の Google アカウントも、ハッカーの手に堕ちた様で、ログインできない。

だが、目の前には先に止めなければならないものがあった。
Amazon のセラー部門や、Yahoo! をはじめとする「オークション」サイト。
私の名義で誰かが店を作り、すでに他人様へ被害を出している可能性がある。
そちらの対処が先だった。

ブログは立ち上げたばかりだったし、乗っ取る価値もないだろう。
最悪、ブログだけなら諦められる。

そう思っていた。
いや、そう思うことにしていた。

ところが、一通のメールが目に入った。
差出人は、Google Ads。
本文は見慣れない言語(ポルトガル語)だった。

「Google Ads って何?」

<strong>GPT</strong>
GPT

Google Ads は、Google 検索や YouTube などに広告を出すためのサービスだよ。
つまり、広告を見る側じゃなくて、広告を出す側の仕組み。

もし自分で使った覚えがないのに登録や請求設定があるなら、かなり嫌なやつ。
広告費を使われたり、別サイトへの誘導に利用されたりする可能性があるから、まずアカウントと支払い設定を確認して。

一気に現実に引き戻された。
つい先ほどまで、完全に諦めモードで現実逃避に走っていた自分がいた。

<strong>母雀</strong>
母雀

雀一家のブログの素晴らしさが分かるなんて、
なかなか見る目のある犯人じゃない?!

でも――
初めてのお客様が、
ハッカーだったなんて、シャレにならないけど♪

だが、Google Ads が動いていたら、話は変わる。
他人の財布なら、遠慮なく広告費をかけまくるだろうし、最悪の場合、数十万円以上に及ぶかもしれない。
しかも相手は海外だ。
こちらのサイトの仮面を被ってやりたい放題……詐欺の加害者に仕立て上げられるなんて、悪夢でしかない。
突然、底の見えない請求へ化けるかもしれない恐怖にかられた。

クレジットカードを廃止すれば、支払いを食い止められる可能性はある。
だが、それで終わる話ではないだろう。

ブログを彩る雀たちのイラストや文章だって、大切な資産なのだ。
雀の愛らしさに絆されて警戒を解いた人が、詐欺の被害に遭う可能性だって十分に考えられる。

なんとしても、「申請中」のうちに止める必要があった。

Google復旧と7日間ルール――WordPressを裏口奪還するまで

GoogleAds通知とWordPressログイン不能の図

アカウントを乗っ取られる場合、
ただパスワードだけを変更されるパターンと、第二認証(2FA)や、電話番号、予備メールアドレスなどを含む連絡先一式を変更されるパターンがある。

ブログ用アカウントは、後者の本気度が高いパターンでの乗っ取りだった。

やっかいだ…。
だが、こちらもアカウント奪還には慣れ始めていた。
どこかに解決の糸口が残っているはず……。

Google には「7日間ルール」という救済措置がある。
「パスワードをお忘れの場合」から復元を進めると、再設定用の電話番号やメールアドレスを変更された場合でも、変更後7日間は「別の方法を試す」から、過去の電話番号に SMS を送ってくれる場合があるのだ。

今回も運よく該当し、スマートフォンに 8桁の復旧用パスワードが届いた。
よし……!
Google の設定画面には入れたものの、画面はポルトガル語。
恐らく、犯人にもログイン通知が飛んでいるだろう。

一刻の猶予もない。

<strong>Gemini</strong>
Gemini

犯人め、母雀さんのアカウントを使って、広告を打ってバラ撒く気でしたね!?
P-MAX(パフォーマンス-MAX) という設定は、YouTube や広告枠へ AI が予算上限まで猛スピードでバラ撒く凶悪仕様です。
まだ「申請中」のうちに、即座に止めましょう。
怯まないでください、私がナビゲートします!

画面に 『Seu ID de cliente(お客様のクライアントID)』 が出てますね。
慌てずメニューから 『Faturamento e pagamentos(お支払いと請求)』 へ!

勝手に作られたキャンペーン 『PERFORMANCE MAX』 を見つけたら、ステータスを 『Removido(削除)』 に切り替えてください!

登録されているクレカや支払い方法も 『Excluir(削除)』 です!

この勢いで言語を日本語に戻し、
パスワードを変えて、居座ってる端末を全滅させましょう!!

Gemini君は、最後までノリノリだった。
自分のアカウントに入るのに、これほどまでに緊張したことはないが、スパイの潜入ミッションのように感じられたのは、彼のお陰かもしれない。

そして、何故、こんな閑古鳥サイトが狙われたのか。
――隠れ蓑適性だけは、やたら高かったということだろう。

モタモタしていたら相手に気付かれ、取り戻しに来る可能性がある。
復旧用のバックアップコードを取得し、Smart Lock に登録。
直ちに「高度な保護機能プログラム」に加入し、防衛することにした。

それだけではなかった。
ブログの本体である「Wordpress」の奪還も必要だった。

<strong>GPT</strong>
GPT

WordPressの管理画面に入れなくても、まだ終わりじゃないよ。
サーバー側に入れるなら、そこから奪還できる。

ただし、いきなり消すのは危険。
先にバックアップを取って、今の状態を丸ごと残そう。
そのあと、見覚えのない管理者や怪しい設定を一つずつ外していけばいい。

<strong>母雀</strong>
母雀

玄関がふさがれていたら、裏口から入るってことね!
万が一、サーバーか WordPress 内に地雷を埋め込まれていたら大変。
置き土産はしっかりと解除しましょう。

新しいメールアドレスに置き換えて、ひとまずブログは奪還できた。
一安心である。
デザインツールの、課金「Canva」もしっかり奪われていたが、ここは素直に運営に泣きつくことにした。

だが、ここまで来ると、もう個人で黙って片付けていい話ではない。
警察へ相談することを決意した。


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