病院は、気が重いのに、どこか少し期待してしまう不思議な場所だ。
自力ではどうにもならなくなった慢性便秘に、最後の希望「医療」で挑む実録ドキュメント。
※本記事は、重くならない様に「便秘大魔王」など遊び心ある語り口ですが、
・便秘歴40年の母雀の実体験
・麻酔なし大腸カメラを前に医師と語りつくした実話
・生物学的根拠(監修:父雀/獣医学博士)
に基づいて作成しています。
第1ラウンド:医療用浣腸
3週間ほど便秘が続き、地元の消化器内科を受診したある日の事。
母雀:「医療用浣腸、お願いします」
医者:「とりあえず、2歳児用モビコールで様子見だな」
モビコールは、PEGという成分で便を柔らかくする処方薬。
とくに乳幼児用は安全に使える分、即効性はほぼナシ…。
触診してもガスと脂肪で届かなかったようだ。
中高年の便秘は、病院へ行っても
命にかかわらないから「生活習慣でしょ?」で流されやすい。
服用を続けつつ、腸内環境改善に取り組む日々。
でも、時々出てくるのは、スカスカの雑魚💩ばかり。
私にとって便秘は、気づけば長年居座り続ける、しぶとい便秘大魔王みたいなものだった。
大病院の門戸を叩く
便秘50日、目前。
日に日にぐりぐりと左わき腹痛がする頻度が増えてきた。
意を決して総合病院へ。
予約なし&紹介状無しで受診した為、救急科へ回されてしまった。
それでも、医療用浣腸はやってもらえたのは一歩前進だ。

医療用は浸透力が違いますよ
排便があったら、
トイレで呼び出しボタンを押して下さい
えっ!!!💩の状態を確認するって事?!
恥ずかしいけど、期待感はMAXだ。
市販の浣腸と比べ、意外と我慢しやすい。
5分間くらい便意の波に襲われるが、それから…ふと波が途切れた。
あれ…?
20分後、若干の波が復活する。
ここでいっておかないと、後がないかも。
結果、ほぼ出でずに終わった――。
看護師:「腸の力が弱まってるようですね。早めにご予約を」
失意の内に帰宅するも、なんと翌日。
内部からの破壊工作が、時間差で効力を発揮。
硬い城壁が崩れ、一部を破壊!!
出てきたのは、まさかの鹿の💩の結合体だった。
…これが、あの魔王の正体!?
《戦況ログ》
大魔王の破壊に成功。量から見て、一部損壊のみに留まったと思われる。
第2ラウンド:禁断のチート技「摘便」

医療用浣腸を行ってから数日が過ぎた。
便秘になって以来、固形の💩はあの1回のみ。
そろそろ、覚悟を決めるしかない。
禁断のあの技にすがるしかないのか――
千里眼(CT)で、大魔王の潜む迷宮を覗いてもらった。

CTの結果、病変はないようです
ただ…下剤の効果で右側がゆるゆる状態です
左側には何か詰まってる影が見えますね

───なら…
てっ…摘便をお願いします
「摘便」は、看護師さんに指で💩を掻き出してもらう禁断チート。
屈辱と引き換えに、魔王と刺し違える覚悟で挑む。
フレンドリーに接してくれる看護師さん。
処置室に連れて行かれたが、なんとカーテンだけで仕切った状態。
「ちょ…ちょっとぉ!臭いとか大丈夫なんですか?」
不安をよそにテキパキと準備が進む。

こちらへどうぞ。初めてですか?
・・・あれ?
指が…届きません
無理ですね
痛みとかは、全くない。
───が、届かなかった!!!
恥ずかしすぎて、リスポーン待ち。
《戦況ログ》
禁断のチート奥義が、一瞬でかき消された。
勇者の魂は旅立ち、肉体のみがその場に取り残された気分である。
ここまでに試した処方薬
- モビコール(水分を引き込んで、便を自然に柔らかくする下剤)
- グーフィス(胆汁酸の再吸収をブロックして、腸の動きを促す新薬)
- リンゼス(腸管の水分分泌と蠕動運動を同時に高める下剤。硬便に有効)
「グーフィス」も「リンゼス」も
体感的には大きな違いはなく、即効性のある頼もしい下剤たち。
ただし、出すものがない時に服用すると、水分過多になって地獄をみることがある。
第3ラウンド:大腸カメラ「モビ大洪水」

CTに映った黒い影が気になった為、内視鏡検査(大腸カメラ)を行うことになった。

大腸カメラ(内視鏡検査)をやってみましょう
カメラ挿入時、鎮静剤は入れますか?
一般的に大腸カメラは、ポリープやがんの早期発見が目的。
便秘討伐目的で大腸カメラを入れる方が珍しい。
鎮静剤は「なし」を選択。
意地でも魔王の御尊顔を拝んでやる!!

先日、屈強な若者が鎮静剤なしでやったけど
意識を失いかけてたわよ?
本当に大丈夫?
大腸カメラ(内視鏡検査)の流れ
内視鏡検査は、「腸を空っぽ」にしてから行う。
その為、前夜に飲む下剤や、当日に飲む洗浄液(モビプレップ)は強烈に効く仕様。
正直、大腸カメラよりも下剤たちの方がメインイベント。
もしこれが効かなければ……絶望顔で黄泉送り(病院で激痛)の刑が確定する。
前夜に飲んだ下剤はこちら。
- センノシド(腸の神経を直接刺激して、ぜん動を強制的に起こす)
- ラキソベロン(腸内細菌が分解して活性化するタイプ。ライムラグあり)
───期待はしていなかったが、やっぱり無風。
翌日の、洗浄液に期待するしかない。
モビプレップ大洪水を発動(2L洗浄液)

なむなむ…便秘大魔王よ
モビの清水に流されて、浄土へと至らん
《戦況ログ》
前日の夜は、つい緊張して眠れなかった。母雀のHP、MPが赤ゲージゾーンに突入。
腸内のカチカチ便は、
小さな硬い塊が合体して「巨大シカの💩」状態。
普通の下剤は、周囲を柔らかくするだけで、塊の芯には届かない。
一方で、モビプレップは
合計3Lの水分を10分間隔、2時間で服用するタイプの洗浄液。
大量の水で腸内を洗い流す+浸透圧で中まで水を引っ張るから、塊にヒビが入り、崩壊の流れが起きやすい。
甘い塩梅味なのね…。
2杯目にしておなかがキュルキュルしだし、期待値が爆上がる。
これは腸内の風のざわめき。
ついに魔王が白旗を上げる予兆かも!!
――ところが、期待も虚しく💩は初回だけで、その後は排水のみだったのである。
ただ、ありがたい誤算もあった。
モビプレップの服用中、
「私は今、3万円の塩水を飲んでいる…」
と思いながら絶望していたのだが、
実は今回の大腸検査、5,000円以下で終わったのである(CTは6,000円程)。
この時点では、まだ知る術もなし。
《戦況ログ》
「動かざること山の如し」
──大魔王は気配を消し、動く気配を見せない。
希望は潰えた…。
魔王がいようがいまいが、「鎮静剤なし大腸カメラ突入イベント」は避けられない──。
勇者母雀はバーサクモードへ移行し、病院へ旅立った。
大魔王拝謁の儀(大腸カメラ挿入)


念のためです…
いつでも鎮静剤が投与できるよう
準備だけはしておきましょう
鎮静剤の点滴を腕に固定した状態で、カメラを入れることになった。
そんなに痛いモノなのか…
気遣いに嬉しい半分、恐怖心半分である。
母雀は、恥ずかしながら痔もちの雀。
でも、ゼリーを塗ってくれるので、痛みもなくカメラを挿入できた。
視野確保のため、柔らかい💩の吸引や水洗浄を行いながら、小腸の壁までカメラを進める。
思ったほど痛くはない。
時折曲がり角で「ぐえっ」とくる鈍痛はあるが、モニターに全集中して痛みを逃し、リラックスできる余裕すらあった。
医師と会話しながら、状況が確認できるのはありがたい。
看護師が「痛くないんですか?」という怪訝な顔で、時折覗き込んでくる。
……やっぱり鈍感なのかもしれない。

詰まりはないようですが、憩室が多いですね
いずれ排泄されますよ
引き続き、下剤を続けましょう
期待していた「鹿の💩の集合体」である「大魔王」は、なんと不在だった!
代わりに、所々で憩室内にしがみついた、つるっとした「王子たち」を発見。
軽く水流をあて、あとは「記念写真」を撮って内視鏡は撤退。
いやいや…もうちょっと粘って水圧を~(本心)
明確に大きな「固塊(巨大な宿便・糞石)」がある場合、腸壁を痛める恐れがあるので、無理に粉砕して取り除くのは難しいらしい。
でも、水流で多少動かす程度ならお願いできる。
ちなみに、憩室とは──
- 大腸の壁に小さな袋のような膨らみができた状態
- 高齢者や便秘体質の方(遺伝)に多く、中年以降に増えてくる
- 便が引っ掛かると腹痛・炎症の原因になる
母雀の祖母も便秘で苦しんでいた…
血は争えないものである。
最終ラウンド:幻影大魔王の正体
母雀が「大魔王だ!」と思い込んでいた影は、ただの「王子(💩のかけら)」だった。
──まさに幻影を追い続けていたのである。
「医療用浣腸」で翌日に出た小さな塊が、便秘大魔王の本体だったとは…。
気のせい自意識過剰雀、ここに爆誕である。
じゃあ、CTで写った黒い影や、感覚(わき腹痛)で「歩くたびにゴリゴリする」って感じたのは、何だったのか?
CTについては、憩室に潜んだ王子たちが、影っぽく映った可能性。
違和感については、ガスが溜まっていたのかもしれませんとのこと。
(腸活の為にイヌリンを使っていたので、身に覚えアリ…)
王子たちは袋の奥に避難し、下剤の水攻めも効かず、ひたすら耐久していたというオチ。
「憩室は便秘の温床」になる。
でも、憩室自体は体質だからどうしようもない。
薬だったら、何時でも出しますよ──
というのが医療が下した判断だった。
「四属性」腸活――隠された勝利の記録
振り返ってみると、
医療の現場で見た「何もない腸」は、
腸活に失敗したのではなく、むしろ成功の証だったのかもしれない。
実際、大腸カメラを行って5kgも痩せたという知人がいる。
モビプレップ大洪水で腸内をスッカラカンにしたら、
宿便がとれて痩せたのだという。
母雀の場合は、大洪水でもごく少量しか排出されなかった。
つまり、大魔王以外の便は一掃できていた!
四属性の腸活が、確かに仕事をしていた証拠だろう。
40年続いた便秘は、
たった2週間で「解決の糸口」を掴んでいた。
医療の力を借りて、それが証明できただけでもありがたし。
真の黒幕は「炭水化物不足」――脂肪大魔王との共謀
4属性の腸活で、
食物繊維・油分・水分はしっかり摂っていた。
だから、考えられる原因としては「糖質制限ダイエット」がとどめを刺した可能性が高い。
ただ、今回の糖質制限は栄養管理をしっかりと行っていた。
4属性に加え、たんぱく質・脂質も申し分のない量を心掛けていたのだ。
なのに、なぜ便秘は悪化したのか?
それは、大切なピースが欠けていたから。
糖質制限ダイエットの中で、真っ先に削っていた栄養素。
――そう、答えは「炭水化物」。
炭水化物は「胃・結腸反射」を引き起こす重要なトリガー。
腸を動かすためのスイッチでもあり、
便のかさを作る材料でもある。
どんなに腸の状態を整えても、「動け」の命令がないと、腸はサボったまま。
元々、胃・結腸反射が鈍い母雀の腸。
炭水化物を断ったことで、
その反射はほぼ消滅していたのかもしれない。
ダイエットは、復帰までがワンセット。
始めるより、戻す方がずっと難しい。
厳しく制限すればするほど、反動も大きいのは当たり前。
糖質20g制限だと、急には元の食生活へは戻せない。
便秘大魔王を覚醒させた真犯人――
それは「腸活不足」ではなく、「炭水化物不足」だったというのが、今回の結論である。
さながら、脂肪大魔王との共闘に成すすべもなく散っていった母雀であった。
※腸活における、炭水化物についての必要性は、
次章「腸活の正解が分からなくなった人へ」で、詳しく掘り下げる。
そして、もう一つの疑問――
医療用の浣腸がその場で効かなかった理由。

医療用浣腸の浸透圧は、市販薬の3~5倍。
浣腸は強制的に腸を動かす薬ではなく、
腸が動いた時に「出せる土台」を作るためのもの。
だから、腸を動かすためのトリガーは、
自前で別に必要なんだよ。
医療量浣腸によって、時間差で腸の奥まで準備万端になった。
翌朝、炭水化物が入ったことで、ようやく腸が「動く判断」をした結果だった。
つまり――
医療 × 炭水化物 × 腸活の下地が、ようやく同じ方向を向いた瞬間だった。
浣腸は、腸が動ける条件が揃った時のみ、初めて「結果」として現れる。

ダイエットと便秘――
「脂肪大魔王」と「便秘大魔王」は、表裏一体
片方だけ叩いても意味がなかったのね…
炭水化物は、脂肪を育てる肥料であり、腸を動かす点火スイッチでもある。
体質に合わない無理な制限は、そのバランスを崩してブレーキをかけてしまう。
便秘大魔王が完全に消えたわけではない。
けれども、自分が目指すべき腸活&ダイエットへの道筋は、確かに見えた。
「詰まらせない・動かす・固めない」。
遺伝体質や長期に渡るの便秘の場合は、腸活で体質改善を目指すのではなく、
「💩が動きやすい環境づくり」
つまり即効力のある腸活が、第一目標。
4属性の腸活は、その最前線。
その後にゆっくりと、善玉菌の援軍を呼び寄せればいいと思う。
今回の戦いで、腸内の善玉菌も悪玉菌も、モビプレップの大洪水に巻き込まれ、すべてが流されてしまった。
だが、それは敗北ではない。
ここからまた、善玉たちを育て、腸の王国を築き直すための第一歩。
腸内フローラ再生戦争――
母雀の腸活は、ようやく「スタートライン」に立った。

今度こそ、
善玉菌で溢れかえる腸内にするわ

🟤便秘大魔王シリーズはこちら
40年便秘体質の母雀が、腸活から医療まで本気で向き合った記録です
- 出ない体質を変えた腸活50日戦記【便秘改善】
- 便秘歴40年、ついに病院へ。医療に頼った実体験をまとめました ◁ 本記事
- 腸活の正解が分からなくなった人へ ◁ 集大成
🟡脂肪大魔王シリーズはこちら
「なぜ太るのか」「なぜ痩せないのか」を掘り下げた記録です


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