※このブログは、母雀のダイエット冒険記です。
脂肪細胞を「脂肪大魔王」として描いていますが、内容は父雀(獣医学博士)の監修のもと、生物学的な根拠に基づいています。
停滞期の正体は焦りだった
糖質制限をしていると、ある日、体重がピタッと止まる。
停滞期――
それは、脂肪大魔王が最後の力を振り絞って張る防衛線。
「焦らない方がいい」
頭では分かっている。
でも――
数字が止まると、つい余計なことをしたくなる。
- 食事をもう少し削ろうか
- 運動を足した方がいいか
- 何か間違ってるんじゃないか
ここが一番の罠だと思う。
停滞期は、
体が脂肪を守るためにブレーキをかけている状態。
そこに制限の強化や運動の追加といった刺激を足すと、
体は「本当に危険だ」と判断してしまう。
結果、
防衛反応により代謝はさらに落ち、
脂肪はより強く守られる。
停滞期そのものじゃない。
停滞期に対する「余計な一手」が、失敗を作る。
必要だったのは、
新しい対策でも、気合でもなく、
何もしない勇気を持つこと。

今はその時ではない
――何もせず、流れが変わるのを待つのだ
余計なことをしなければ、
体は、また動き出す。
長引く「停滞期」 その時、どう動く?
停滞期は一度とは限らない。
ある程度体重が落ちたあと、必ず動きが鈍くなる時期がある。
防衛反応で代謝が下がり、脂肪燃焼の手前で壁が来る。
それを何度も乗り越えて、体重を削っていくのが基本ではあるけれど、
出口の見えない底なし沼が焦りを誘う。

停滞期は一時的なものだけど、
停滞が長引くと、つい余計なことを考てしまう。
そんな時こそ、見極めが大切ね。
体調不良時は焦るべからず
もしかしたら、今は「痩せる」よりも、
体が回復を優先しているのかもしれない。
- 疲れが溜まっていたり
- バイオリズムが乱れていたり
- ストレスが多かったり
- 年齢による変化もある
こういう状態では、
体は脂肪を燃やすどころか、代謝を最低限まで落として守りに入る。
つまり――
体調が整っていない時に痩せないのは、むしろ自然なこと。
停滞期が長く感じても、
実は「痩せるフェーズに入れる体調じゃなかった」だけ
ということもある。
それに気づけたら、焦らずに済むかもしれない。

勇者のHP・MPが足りない状態だと、
どんな攻撃も弾かれてしまうわ。
糖質制限だから落ちる罠
糖質制限の場合、
最初の落ち方がかなり派手。
水分とグリコーゲンが一気に抜けて、
「順調すぎる減り方」をする。
そのぶん――
止まった時の落差が大きい。
急に数字が動かなくなると、
・やり方が間違ってる?
・もっと削るべき?
・運動を足した方がいい?
こうして焦りが出る。
母雀の場合(20gチャレンジ)
母雀も、ここで一度やらかしている。
糖質20g以下にチャレンジしたものの、
体重はピタッと止まった。
最初は体調不良かと思って病院へ行ったものの、問題なし。
それでも、意地でも動かない。

体調不良じゃないなら、
「攻めてみよう」って思って――
・チートデーを設ける
・3~5日ほど基礎代謝以下に抑える
・タンパク質を増やす
……それっぽいことは一通りやったけど、
体重はびくともしなかったのよね。
あとから振り返ると、
原因はシンプル。
当時の私が、扱えない武器を、無理に振り回していただけ。
20g制限は、魔王討伐の最強装備。
でも、体力が整っていない状態では、
剣の重さに潰されてしまう。
体力・生活リズム・ストレス量――
条件が揃っていないと、
体は「減らす」より「守る」を選ぶ。
このとき必要だったのは、
厳密に20gを守って、淡々と時を過ごすのではなく、
一歩引く判断だった。
原因の見極めって、
成功したあとでしか分からないのが、いちばん厄介。
停滞期が長引くときの正体
長引く停滞期は、
失敗でも、意志の弱さでもない。
ほとんどの場合、
- 焦って余計な一手を打った
- タイミングが悪い(体調・ストレス)
- 制限がオーバースペック
このどれか。
「今のやり方は合っていない」と教えてくれるサイン
でもある。
引く判断ができた時、
体はようやく、また動き出す。
脂肪大魔王が張った防衛線は、
力ずくでは動かない――
魔王が体に張った「代謝の封印」が解け、
結界が揺らいでから畳みかけるのが妙味。
それまでは、こちらが隙を見せるくらいでちょうどいい。
血糖スパイクという真犯人
糖質制限中、
体重が動かなくなると不安になる。
でも本当に危険なのは、
制限を緩めたあと。
ここで多くの人が踏むのが、
血糖スパイクという罠。

血糖スパイクとは、
食後に血糖値が急上昇し、そのあと一気に下がる現象。
炭水化物など糖質が多い食べ物を食べると、
体はインスリンというホルモンを出して、回収を急がせる。
でも、処理しきれないと、
脂肪細胞に回され、脂肪としてため込み始める。
ダイエット期間中のチートデイや、お付き合いでも
魔王は遠慮なく、きっちり吸収するぞ。
糖質制限中は、
血糖スパイクはほぼ起きない。
でも、制限を緩めた瞬間、
雑に食べると、
一気にスパイクを踏む。
これが、
リバウンドの正体。

糖質制限直後は、インスリン感受性が上がって、
ジェットコースター状態だから、
低血糖による、眠気、集中力低下、甘味欲が
どっと押し寄せてくる。
太りやすいと感じるのは、そこかもな。
蛇足だが、
インスリンを乱発し続けると膵臓が疲弊して効きが鈍くなる。
これを「インスリン抵抗性」という。
脂肪の蓄積ルートが強化され、
肥満や生活習慣病まっしぐら…って訳だ。
ダイエット明けは暴飲暴食を控えて、
軟着陸させた方が、体に優しいぞ。
倒したはずの魔王が、油断した瞬間に逆襲してくる――
それが血糖スパイク。
まとめ
停滞期を抜けられないのは、
意思が弱いからでも、やり方が間違っているからでもない。
体が「今じゃない」と教えてくれているだけ。
- 体調が整うのを待つ
- 制限のレベルを見直す
- 余計な一手を打たずに、静観する
脂肪大魔王の最終防衛線は、
力で突破するものじゃない。
こちらの出方次第では、さらに強化される。
魔王が油断するまで、じっと待つ。
そして制限を緩めるときは、
血糖スパイクという逆襲に気をつけて――
ゆっくりと、体を元の世界に戻していく。
それが、リバウンドしない唯一の道。

