あの光は冷たい。
何かを止めようとしているのか、それとも――呼んでいるのか。
夜の踏切に灯る光
踏切に設置されたブルーライト。
俺の家からも、よく見える。
最高速度で走り抜ける電車の、まっすぐなレールの上で、
ひっそりと灯っている。
誰もいない夜ほど、その光が淀んで見える。
止めようとしているようで、
呼んでいるようでもある、不思議な光。
あれを見つめる人は、何を思うんだろう…。
母雀が言った。
「……あの光、本当に効果あるのかな」
俺も思う。
あれが本当に「誰かの心を落ち着かせる光」なら、
この世界はもう少し優しい気がする。
数キロ先に、米軍の飛行機が落ちた場所がある。
そこにも踏切があって、今日も青白く光っている。
鎮魂の光でもあるのかもしれない。
全部が、どこかでつながっている気がしてならない。
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