帰宅部マッスル兄雀の軌跡|ビーガンに目覚めた筋肉(Vol.2)

気づきメモ

野菜嫌いのビーガン、誕生

兄雀:「俺は今日からビーガンになる」
その宣言に、家族は全員箸を止めた。

肉を愛し、タンパク質と共に生きてきた兄雀。
その口から「ビーガン」なんて言葉が出るなんて、誰も信じなかった。

野菜嫌いのビーガン、誕生

肉を断つ理由は「筋肉にも倫理が大切」らしい。
……が、問題はひとつ。

彼は、野菜が嫌いだ。

兄雀曰く、
卵は命を奪うからNG。でも牛乳はセーフ。
生命体から無益に脂肪を摂取するなど、言語道断。

……という、誰にも理解不能な「兄雀ビーガンルール」で運営されている。
本人いわく、殺生しなければセーフ
もはや新宗教の開祖である。

家族の誰も口には出さなかったが、
それはビーガンではなく、限りなくベジタリアンでは…?

男メシ、地獄の格闘編

ビーガン生活を宣言したその日から、兄雀は本格的に料理に挑みはじめた。
以前からYouTubeを見ながら男メシを作る事はあったが、野菜との格闘は初めて。

キャベツの切り方から始めたが、にんじんは四角くなり、
短冊切りのはずが木っ端みじん切りに、ブロッコリーは芯が茹らない始末…。

致命的に不器用
だが、筋肉バカに退路はない。

気づけば冷蔵庫は、野菜5,000円分のストックでパンパン。
タッパーに詰めたブロッコリー、謎の炒め物、そして焦げた玉ねぎの墓場。

「ピーラー? 男としてダサい」
そう言いながら包丁一本で挑む兄雀。
台所は、もはや戦場である。

タンパク質の亡霊

もやしの袋裏でタンパク質量を確認する兄雀。
「1袋で3.2gか……悪くない」

豆腐と納豆は神からのプレゼント…有難く頂く。
しかし、煮物は舌に具材がつかない様に、心を無にして飲み込み、
枝豆&ブロッコリーに微かな活路を見出し、最後はコーンで凌ぐ。
――だが、腹は正直だった。

「初日にして、肉の素晴らしさを知った」
ビーガン筋肉、早くも悟りの境地である。

筋トレ欲もやや後退。
「腕立てしても、筋肉の底力を感じない」とのこと。

ビーガン×筋トレ=矛盾の境地

ビーガン生活3日目。
彼の胸筋が静かにしぼみはじめた。

「ちょっと待て!!パンプが消えた……?」
鏡の前で絶望する兄雀。

母雀:「筋肉に対する愛が足りないんじゃないの?」
兄雀:「大豆プロテイン買ったし!!」
全然減っていない…どうやら、不味くて飲めていないっぽい。
代わりに、最近よく見かけるタンパク質が摂れる系スープで代用。

卵を解禁するしかない… まだ、魂が宿っていないからセーフだよな?

もはやビーガンでは、まったくない。
「野菜嫌いのベジタリアン」。
家族全員がそう確信したが、誰も口にしない。

兄雀は悟った。
――倫理では筋肉は守れない。

次回予告

ビーガン筋肉、さらなる修行へ。
豆の海を渡り、プロテインの沼を越え、彼はまだ諦めていなかった。
▶次回:サプリ沼(Vol.3)
▶前回:帰宅部なのに筋肉が仕上がった話(Vol.1)

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